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2013年12月31日

文化財・天然記念物のご案内

文化財・天然記念物のご案内

(1)與賀神社 楼門
・室町後期の建立、大正2年国宝に、改めて昭和25年国重要文化財に指定された。佐賀県内で最も古い木造建築物です。
・竜造寺家の「藤竜家譜」によれば、1482年太宰少弐政資公が先考教頼公の旧館(現在の龍泰寺一帯)を修めて与賀城を築き与賀神社を鬼門の鎮守として祀ったとあり、同じ頃楼門を建立したと伝えられる。
・楼門は総丹塗で正面三間、側面二間、屋根は入母屋造で当初杮葺であったが後世銅板葺屋根に改められ現在に至っている。その構造形式は室町時代の地方的風調があります。

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(2)與賀神社 太刀 一口 銘「康光」 
・与賀神社の御神刀として古来より伝えられているもので、600年余前、備前国長船の人の作。調書に「康光にして抜群の作」とあり、大正8年国宝に、改めて昭和25年に与賀神社の御神刀として古来より伝えられているもので、国重要文化財に指定された。太刀は刃の長さ二尺四寸、手の内七寸七分、鎬造、反り八分、刃紋小乱れ。
・神社の記録によれば、藩祖直茂公は社領と交換してもこの御神刀を所望されたが、御神威を窺うべく御くじを取られたところ相叶わずとの御神意が出て、神慮を畏れられ、「与賀神社の永代の神宝物とせよ」と仰せつけられたとのことである。

(3)(4)與賀神社 三の鳥居および石橋
・四百年余前に藩祖鍋島直茂公夫妻による建立で、鳥居・石橋ともに国重要文化財である。朝鮮出兵後、直茂公の無事の帰還を祝い寄進されたもので、桃山時代の地方的特色のある優れものである。
・三の鳥居は石造明神鳥居で、その形式、殊に笠木鼻の形に特有の様式が認められ、「肥前鳥居」の初期のものとして有名である。柱に慶長八年(1603年)の銘がある。
・石橋は石造反橋で橋脚6基18本、擬宝珠(10個)高蘭付で、擬宝珠に慶長十一年(1606年)の銘がある。

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(5)與賀神社 本殿・弊殿・拝殿
・與賀神社社殿は御鎮座当初より社殿が構えられ、鎌倉時代には北条氏により社殿が整備され、室町後期には少弐公により社殿が整備され、さらに藩祖鍋島直茂公により再建された。
・現在の社殿は、江戸中期鍋島家第5代藩主 宗教公、第6代藩主 重茂公によって約255年前に建立されたものである。
・大正2年、神殿・弊殿の屋根を従来屋根銅瓦葺だったものを銅板平葺に、拝殿屋根を瓦葺から銅瓦葺に葺替え、さらに拝殿正面扉は上下蔀戸を開閉扉に改造された。
・現在の社殿は、平成24年末に国登録有形文化財に指定され、平成25年6月に認定された。

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(6)掛軸 与賀大明神縁起図 一幅
・昭和53年佐賀市重要文化財に指定された。数少ない縁起図の一例としてのみでなく近世絵画の優品の一つとして與賀神社の縁起図は価値が高いとある。
・延宝6年(1678年)に佐賀城御本丸の御内方より奉納寄進された絹本着彩で天地2.17m、幅1.55mの與賀神社縁起図である。筆者は永松玄偲。
・画面に金文字でその場面の説明があり、「丹次郎が神を感知し、探題小寺左衛門大輔と共に瑞光を拝して社を創建してから、與賀神社が造営され、御神幸が行われるまでの過程」を物語風に展開した画面構成となっている。
・4月19日 神社の春祭の日に公開される。

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(7)與賀神社 大楠 1株
・境内の大楠4本のうち、神殿南側の楠が最も大きく昭和40年県天然記念物に指定された。樹齢千四百年超と伝えられ、御神木と崇められている。
・傍らに「我に迫る三千年の楠青葉 月斗」の句碑がある。
・県の指定書には、「根回り 25m50cm、枝張り 東西37m、南北25m、幹の中に、地上5mのところから枝分かれ枝葉が繁茂しており、六畳敷余りの空洞があるが、樹勢は旺盛で樹相は優美であり、県内における代表的な楠の巨木として価値が高い」とある。

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(8)掛軸 七夕星祭図 一幅
・1656年に画をもって佐賀藩に召された友閑斎の作。
・神地極彩色絵図で、画面上部に織姫と牽牛が、中心部には平安時代の公家たちが七夕まつりの行事をしている様子が描かれている。 
・8月7日の七夕の神事に神殿にて公開。
・住友財団の助成を戴き、平成27年7月に修復されました。 

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(9)副島種臣公筆 木額「神降百幅」 一枚
・佐賀出身の副島種臣公が明治維新政府の参議であるとき、明治17年当神社神官と総代が東京に上り、当社に額を献じて戴くよう書を請願したところ直ちに「神降百福」の文字を書して与えられた。現在真筆の扁額は社務所に、木額が本殿の拝殿正面に掲げられている。



Posted by 與賀神社  at 00:00